vs.統合失調症&強迫性障害 闘病生活を前向きに送る

持病の強迫性障害と統合失調症と闘い、前向きに生きようとする日常について発信します。時々ネガティブになりますが、私は負けません。

強迫性障害と統合失調症の恐怖その1(入院時)

 こんにちは。前向きんです。今回は入院中に感じた恐怖などについて書きます。


 まず、不本意ながら、入院して数日で水虫になりました。そのせいで、あちこちに水虫菌がついているのではないか、足以外にも水虫(たむし)ができるのではないかと不安になって怯え、入院前から手洗い回数は日に日に増加していましたが、強迫性障害が急速に悪化し、手洗い回数が激増しました。そのため、手が荒れてパックリ割れなどで手が常に怪我をしている状態になり、さらに何かに感染しないか不安になりました。
 強迫性障害の恐怖はずっと続いていたので、ひたすら耐え忍んでいたのですが、統合失調症の恐怖はある日突然現れました。


身体が動かない。最初に一本の白い手。次いで花束のように生えた数百本の白い手が襲ってくる。



 人生で初の金縛りと化け物との遭遇でした。私は声を出して助けを求めたかったのですが、声が出ませんでした。その日は、動けるようになってからナースコールを押して、看護師さんに来ていただき、明かりをつけていただきました。その後、少しだけ眠れました。
 翌日の夜は、またこの世のものではないものが現れました。


 

天井から生えるキリンのように長い人間の生首(顔はナースステーションにいた看護師さんのうちの一人と一致。)、宙を泳ぐ右手、その他不気味な気配を放つ靄のようなものが見える。



 このままでは、おかしくなってしまうと思い、主治医に縋り付き、症状を訴えたところ、統合失調症用の新しいお薬を処方していただけました。(この時点では、統合失調症とは診断されていません。)すると、嘘のように何も見えなくなりました。それまで、様々なお薬を試してきたものの、効いた気は一度もしませんでしたが、初めて薬に救われた気がしましたまた、入院中、毎晩2時間程度しか寝られないという日が続き、頓服を飲んでも効果がない日が続きましたが、それも相性が良い睡眠薬が見つかり、一旦は眠れるようになりました。お薬には、やはり相性個人差があるようです。今、お薬が合わない方もどうか希望を捨てないでください。


 入院中のエピソードは多くありますが、今回はここで終わりにします。上述した通り、統合失調症用の新しいお薬を処方していただいたところ、一旦、化け物は見えなくなりましたが、後に現在に至るまで様々な化け物との格闘が起こることになりました。直近では、骸骨の肩の化け物に襲われました。
 化け物は本当に怖いので、眠るのが怖くなります。中途覚醒後、まだ空が暗くても寝るのは止そうかと思うこともあります。現在もお薬を調整中です。もう化け物は見たくありません。


 まったく別の話になりますが、薬の副作用と、ストレスで食が進み、病気になる前と比べて体重が13キログラム増えました。2週間で10キログラム増えました。血管が身体の膨張に追い付かず、切れるかと思いました。今晩の夕食は海鮮弁当ですが、母が朝と昼に食べていたデザートのキャラメルプリンは我慢しようと思います。BMIが正常な値になるまで、頑張ってダイエットします。

「強迫性障害」~私が傷つくのではないか、誰かが傷つくのではないか~ 不安その2

        呪い 感染症
 こんにちは。前向きんです。いきなり「呪い」だなんて、怖いですよね。私も怖いです。入院する前に、どんなことが起こっていたか、追記します。


 入院前、強迫性障害が最骨頂を迎えていました。あの当時の恐怖、不安は言葉で表現することができません。今もずっと苦しめられています。
 入院前、私は非科学的な潔癖症になりました。道端の誰かとすれ違って洋服がこすれただけで、「呪いを受けた。未知あるいは既知の(言いたくないので書きません。)感染症の細菌、真菌、ウイルスなどをもらったのではないか。」などと考え、徹底的に洋服などを捨てました。その他にもありとあらゆるものを様々な理由で病気に突き動かされて捨てたので、毎週四十リットルごみ袋10個くらいのごみが発生していました。また、私の洋服に触れてしまった人に、死に至る病原体をうつしてしまったのではないかと不安になっていました。
 こうして、着るものがなくなり、寒い冬を迎えることとなりました。また、コンセントが付いていたベッドも感電するのではないか、スパークが発生し、火事が起こるのではないかと不安になり、捨てたので、しっかりと寝られる場所もなくなりました。固い床に百均で買った、タイルのような一センチくらいの厚みのマットの上で寝ました。そんな生活に耐えられなくなったのも、入院した理由の一つです。


 「呪い」という言葉を私はお医者さんの診察時によく使うのですが、言葉にできない、人知を超えた悪しき力によって不幸をもたらされるような感覚に襲われることがよくあるので、それを最も的確に表現できるのが「呪い」だと思っています。それくらい怖い思いを毎日しています。


 しかし、私は呪われようが、祟られようが、跳ね返してやろうと思います。私は入院治療と現在の通院治療で、少し元の私に近づきました。これからもしっかりと薬を飲んで、お医者さんのアドバイスを聞き、少しずつ前進していこうと思います。現在は薬の副作用で、猛烈に眠くなったり、気持ち悪くなったり、それで吐いたりしてしまうことがありますが、お医者さんと相談して薬を調整していただいている最中です。このブログの読者の皆様の中で、薬の副作用が辛く、服薬をためらっている方もいらっしゃるかもしれませんが、お互いお医者さんにしっかりと現状を伝えて、乗り切りましょう。
 服薬は大事だと思います。


 今晩は海鮮弁当なので、楽しみです。


 それでは、また次回。

「強迫性障害」~誰かを傷つけてしまうのではないか~ 不安その1

      苦しいよぉ、熱いよぉ
 こんにちは。前向きんです。
 いきなり「苦しいよぉ、熱いよぉ」と書きましたが、これは強迫性障害が最も酷かった時に私を苦しめた、私の心の中で聞こえる声でした。どういうことか、説明します。


 私は乙種第4類の危険物取扱者の資格を有しており、引火物の危険性をよく知っています。しかし、それが病気の私にとってはあだとなりました。
 私は昔から「普通の人」と比べて少し潔癖症で、不安になることが多かったです。COVID-19が流行り始めたころから、アルコール系の消毒液で買い物終わりに買ったものを消毒したり、家の中で気になるところや、スリッパ、靴など、あちこち消毒していたため、すぐに在庫がなくなっていました。そのため、一度買いだめをしました。
 何がきっかけとなったか、覚えていませんが、ある日、急に自分がアルコールで火事を起こしてしまうのではないかと不安になりました。自分の部屋が火事になっても自分の部屋とその関係者が困るに留まると思いますが、隣人の部屋まで火事にしてしまっては大変です。他人の命を脅かすことになりますから。
 私は、当時、自分の部屋が火事になること自体はそこまで心配していませんでした。しかし、自分の部屋が火事になり、隣人の部屋も火事にして、隣人の命を奪ってしまうことを非常に恐れていました。
 そのため、家の中にあったアルコール消毒液数リットルと純エタノール(99.9%)五百ミリリットルを早く処分しなければとパニックになり、火事のリスクを下げるため、お風呂の浴槽に水を張り、そこに消毒液をどぼどぼと入れて、希釈しました。これに関してはまだ危険度はマシでしたが、何を血迷ったか、純エタノールを鍋に入れて、ベランダで揮発させようとしました。これは大変危険な行為でした。金属の鍋がベランダの何処かにあたって火花でも散ろうものなら、簡単に引火し、高い炎が発生します。その日の気温は約13℃くらいで、エタノールの引火点は12℃ですから、引火する可能性がありました。引火しなかったのは、本当に運が良かったです。
 パニックを極めた私は、最終的に消防車を呼んでしまい、火事場へ行くべき消防車一台と消防士の方々の時間を奪ってしまいました。社会に大変な迷惑をかけてしまいました。
 そこで、私はこれ以上社会に迷惑をかけるわけにはいかないと、嫌で頑なに断っていた入院をすることを決めました。入院生活については次回以降、書きます。
 アルコール以外も、家事を起こすのではないかと不安になり、いろいろなものを捨てたり、買い替えたりしました。例えば、iPhoneの充電器です。一つ二千円程度するのですが、それを十回以上買い換えました。手洗い後で手の指の根本が少し水で湿っていたときに充電ケーブルに触ってしまっただけで、あるいは靴下をはいた足で少しケーブルを踏んだだけで買い替えていました。その程度では漏電するわけがないのに、断線するわけがないのに、どうしても火事が起こって隣人の命を奪ってしまうのではないかと思えてなりませんでした。iPhoneの充電器だけでなく、扇風機や掃除機なども、買ったその日に捨てたものもありました。
 不安な日々の中で荒れ狂ってものを買い替えまくっていると、隣人の「苦しいよぉ、熱いよぉ」とうめく声が心の中で生まれました。実際に聞こえたわけではないのですが、私の心がそのようにうめくのでした。苦しくて苦しくて仕方がありませんでした。たった2か月で50万円以上買い替え行動で消費しました。家族に大変迷惑をかけました。これも入院を決めた理由の一つでした。
 今もやはり不安は残りますが、科学的知識に基づいて、あり得ない、あるいは可能性が限りなく低いことは気にしないようにするということをできるときもあります。できないときの方が多いので、よく人に聞いて確認してしまいます。これも強迫性障害を悪化させてしまう確認行為だと思っています。
 上述したように、いろいろと苦しんできましたが、現在は入院したおかげで、少しですが、楽になりました。また、大学生のときは一人暮らしをして独りで苦しんでいましたが、今は卒業し、実家で暮らしているので、独りではありません。今まで独りでやっていた家事は今は親に大半を任せています。少しずつ私ができる割合を増やしていければと思っています。
 「独り」はやはり良くないと思います。私の場合は完璧な理解者ではないものの、相談できる友人が一人いて、父も相談に乗ってくれたため、何とかなっていたと思います。独りはやはり苦しいです。また、このブログを読んでくださっている方々にも、独りでいてほしくないと強く思っています。一人でもよいので、独りにはならないでいただきたいと思います。相談相手が身近にいなければ、厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」など、相談に乗ってくださる機関が存在しますので、そちらに頼るのも良いと思います。
 今も私の頭の中は、様々な不安でぐるぐるしています。これを独りで解決するのは難しいと思います。私は病気に打ち勝ちます。でも独りではなく、父や友人など、誰かと一緒に打ち勝ちます。
 もしこのブログの読者様が独りで苦しんでいるのであれば、私のブログが病気などに打ち勝つための一助となれば幸いです。このブログを見てくださる皆様の幸せを切に願っています。


 今日のお昼ご飯に食べたボロネーゼにアンチョビソースととろけるチーズをトッピングしたらおいしかったです。


それでは、また次回。