vs.統合失調症&強迫性障害 闘病生活を前向きに送る

持病の強迫性障害と統合失調症と闘い、前向きに生きようとする日常について発信します。時々ネガティブになりますが、私は負けません。

「強迫性障害」~誰かを傷つけてしまうのではないか~ 不安その1

      苦しいよぉ、熱いよぉ
 こんにちは。前向きんです。
 いきなり「苦しいよぉ、熱いよぉ」と書きましたが、これは強迫性障害が最も酷かった時に私を苦しめた、私の心の中で聞こえる声でした。どういうことか、説明します。


 私は乙種第4類の危険物取扱者の資格を有しており、引火物の危険性をよく知っています。しかし、それが病気の私にとってはあだとなりました。
 私は昔から「普通の人」と比べて少し潔癖症で、不安になることが多かったです。COVID-19が流行り始めたころから、アルコール系の消毒液で買い物終わりに買ったものを消毒したり、家の中で気になるところや、スリッパ、靴など、あちこち消毒していたため、すぐに在庫がなくなっていました。そのため、一度買いだめをしました。
 何がきっかけとなったか、覚えていませんが、ある日、急に自分がアルコールで火事を起こしてしまうのではないかと不安になりました。自分の部屋が火事になっても自分の部屋とその関係者が困るに留まると思いますが、隣人の部屋まで火事にしてしまっては大変です。他人の命を脅かすことになりますから。
 私は、当時、自分の部屋が火事になること自体はそこまで心配していませんでした。しかし、自分の部屋が火事になり、隣人の部屋も火事にして、隣人の命を奪ってしまうことを非常に恐れていました。
 そのため、家の中にあったアルコール消毒液数リットルと純エタノール(99.9%)五百ミリリットルを早く処分しなければとパニックになり、火事のリスクを下げるため、お風呂の浴槽に水を張り、そこに消毒液をどぼどぼと入れて、希釈しました。これに関してはまだ危険度はマシでしたが、何を血迷ったか、純エタノールを鍋に入れて、ベランダで揮発させようとしました。これは大変危険な行為でした。金属の鍋がベランダの何処かにあたって火花でも散ろうものなら、簡単に引火し、高い炎が発生します。その日の気温は約13℃くらいで、エタノールの引火点は12℃ですから、引火する可能性がありました。引火しなかったのは、本当に運が良かったです。
 パニックを極めた私は、最終的に消防車を呼んでしまい、火事場へ行くべき消防車一台と消防士の方々の時間を奪ってしまいました。社会に大変な迷惑をかけてしまいました。
 そこで、私はこれ以上社会に迷惑をかけるわけにはいかないと、嫌で頑なに断っていた入院をすることを決めました。入院生活については次回以降、書きます。
 アルコール以外も、家事を起こすのではないかと不安になり、いろいろなものを捨てたり、買い替えたりしました。例えば、iPhoneの充電器です。一つ二千円程度するのですが、それを十回以上買い換えました。手洗い後で手の指の根本が少し水で湿っていたときに充電ケーブルに触ってしまっただけで、あるいは靴下をはいた足で少しケーブルを踏んだだけで買い替えていました。その程度では漏電するわけがないのに、断線するわけがないのに、どうしても火事が起こって隣人の命を奪ってしまうのではないかと思えてなりませんでした。iPhoneの充電器だけでなく、扇風機や掃除機なども、買ったその日に捨てたものもありました。
 不安な日々の中で荒れ狂ってものを買い替えまくっていると、隣人の「苦しいよぉ、熱いよぉ」とうめく声が心の中で生まれました。実際に聞こえたわけではないのですが、私の心がそのようにうめくのでした。苦しくて苦しくて仕方がありませんでした。たった2か月で50万円以上買い替え行動で消費しました。家族に大変迷惑をかけました。これも入院を決めた理由の一つでした。
 今もやはり不安は残りますが、科学的知識に基づいて、あり得ない、あるいは可能性が限りなく低いことは気にしないようにするということをできるときもあります。できないときの方が多いので、よく人に聞いて確認してしまいます。これも強迫性障害を悪化させてしまう確認行為だと思っています。
 上述したように、いろいろと苦しんできましたが、現在は入院したおかげで、少しですが、楽になりました。また、大学生のときは一人暮らしをして独りで苦しんでいましたが、今は卒業し、実家で暮らしているので、独りではありません。今まで独りでやっていた家事は今は親に大半を任せています。少しずつ私ができる割合を増やしていければと思っています。
 「独り」はやはり良くないと思います。私の場合は完璧な理解者ではないものの、相談できる友人が一人いて、父も相談に乗ってくれたため、何とかなっていたと思います。独りはやはり苦しいです。また、このブログを読んでくださっている方々にも、独りでいてほしくないと強く思っています。一人でもよいので、独りにはならないでいただきたいと思います。相談相手が身近にいなければ、厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」など、相談に乗ってくださる機関が存在しますので、そちらに頼るのも良いと思います。
 今も私の頭の中は、様々な不安でぐるぐるしています。これを独りで解決するのは難しいと思います。私は病気に打ち勝ちます。でも独りではなく、父や友人など、誰かと一緒に打ち勝ちます。
 もしこのブログの読者様が独りで苦しんでいるのであれば、私のブログが病気などに打ち勝つための一助となれば幸いです。このブログを見てくださる皆様の幸せを切に願っています。


 今日のお昼ご飯に食べたボロネーゼにアンチョビソースととろけるチーズをトッピングしたらおいしかったです。


それでは、また次回。